- 玉掛け技能講習の計算問題が分からない!
- どんな計算問題がでるの?
- 講習を聞いても分からない…。わかりやすく説明してほしい!
玉掛け技能講習では、実技試験において計算問題が出題されます。
計算問題は、吊り荷の「質量を目測する」時に出題されます。
試験会場にある物体の重さを計算する必要があり、計算が苦手な人にとっては、難しく感じることがあります。
そこで本ページは、玉掛け技能講習の計算問題が分からない方を対象に、どこよりもわかりやすく解説します。
本ページを読むことで、計算問題の全容が分かり、スムーズに問題を解くことができるようになります。
玉掛け技能講習の計算問題は実技試験の「質量目測」
玉掛技能講習における計算問題とは、3日目の実技試験の前に行われる「質量目測」です。
【質量目測とは】
玉掛けで吊る荷物は、実際の現場だと、重さがすぐに分からないものがあります。
そのため、目測でおおよその重量を計算で算出する必要があります。
技能講習では、教習所の敷地内に置かれた物体について、目測で重さを計算する科目があります。
計算問題といっても、計算式はシンプルで簡単なものです。
次の見出しから、具体的な計算方法をお伝えしていきます。
質量目測で質量(重さ)を求める計算方法
質量目測で算出する必要があるのは、体積ではなく、「物体の重さ」です。
物体の重さは、次の式で求めることができます。
■物体の重さ=体積✕比重
体積と比重について、順番に解説していきます。
物体の「体積」について
図のような物体の体積について、考えてみます。
物体の体積は、次の計算式で求めることができます。
◆体積=縦✕横✕高さ
「物体の重さ」を知るためには、まず体積を計算します。
物体の比重
物体の比重とは、基準とする物体(水)より、どの程度重いか軽いか表す数値です。
比率ですので、単位はありません。
水よりも重い物体であれば、比重の値が大きくなりますし、水より軽い物体だと、比重も小さくなります。
次の表に、物体の種類ごとの比重をまとめました。
物体の種類 | 比重 |
鉛 | 11.4 |
銅 | 8.9 |
鋼 | 7.8 |
鋳鉄(ちゅうてつ) | 7.2 |
アルミニウム | 2.7 |
コンクリート | 2.3 |
例えば鉛で考えてみると、表から比重が11.4と分かるので、「鉛は水の11.4倍の重さがある」ことになります。
同様に、コンクリートの比重は2.3ですので、「コンクリートは水の2.3倍の重さがある」ことが分かります。
【出題例】玉掛技能講習の質量目測の問題
例題として、図のようなコンクリートの質量を求める方法を解説します。
・縦の長さ 2m
・横の長さ 2m
・高さ 2m
・比重(水の重さと比較した値) 2.3 (t/m^3)
※「t/m^3」は1立法メートルあたりの重さ(トン)
物体の重さは、次の公式で求めることができます。
物体の重さ=縦✕横✕高さ✕比重
=2(m)✕2(m)✕2(m)✕2.3(t/m^3)
=18.4t
単位の扱いに迷うかもしれませんが、次の関係となっています。
体積⇒m^3
比重⇒t/m^3
物体の重さ(t)=体積(m^3)✕比重(t/m^3)
※「m^3 ✕ t/m^3」の計算により、tだけ残る
試験本番で迷ったら、とにかく次の公式に当てはめて、電卓で計算するようにしてください。
物体の重さ=縦の長さ✕横の長さ✕高さ✕比重
まとめ
本ページでは、玉掛技能講習の計算問題に不安を抱える方に、具体的な計算方法や出題例をお伝えしてきました。
実技試験で出題されますが、解くことができなくても、講師がヒントを教えてくれます。
計算が致命的に苦手な人には、しっかりと配慮してもらえるので、そこまで心配する必要がありません。
玉掛け技能講習に不合格となるのは、圧倒的に学科試験や玉掛け作業の実技試験になります。
学科試験と実技試験の具体的な内容から、1発で合格するために重要なことを記事にしているので、ぜひ参考にしてください。
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