・『フォークリフトの免許は難しいの?』
・『講習の流れをつかんでおきたい』
・『試験は簡単と聞いたけど、実際の合格率やテストの合格点を知りたい』
フォークリフト免許の試験は、ほとんどの人が一発で合格できますが、落ちる人は落ちます。
ですが、落ちる人の特徴やテストの合格点・合格率について、正確な情報を見つけるのは難しいです。
そこで本記事では、フォークリフト運転技能講習の内容から、試験の難易度と合格点までお伝えしていきます。
この記事を読むことで、試験に落ちないために気をつければ良いことがわかり、スムーズに合格することができます。
フォークリフト免許取得までの日数【所持免許別】
フォークリフト免許を取得するのに必要な日数は、すでに所持している免許によって異なります。
取得までの日数やタイミングについて、
・数日で取れますか?
・仕事をしながら週末だけでも可能ですか?
といった質問がありますが、先に結論をお伝えすると「可能」です。
何も免許を所持していなくても、最大で5日間あれば取得できます。
最短で2日間、最大でも5日間で取得可能
どの程度の日数が必要であるかは、すでにどの免許を持っているかによっても変わります。
- 大型特殊免許保持者
講習時間 11時間「平均日数2日間」 - 普通・大型免許を保持し、1t未満のフォークリフトを3ヵ月以上経験
講習時間 11時間 「平均日数2日間」 - 免許なしで、1トン未満フォークリフトを6ヵ月以上経験
講習時間 15時間 「平均日数3日間」 - 普通免許保持者
講習時間 31時間 「平均日数5日」 - 免許なしで、フォークリフトの経験もない人
講習時間 35時間 「平均日数5日」
まとめると、所持している免許だけでなく、フォークリフトの現場経験の有無によっても、取得に必要な日数が変わってきます。
他にも、フォークリフトの『特別教習修了者』であり、運転経験が6ヶ月以上あれば、最短で2日間で講習を終えることもできます。
週末を利用しても取得可能
フォークリフト免許は、週末の土日を利用して受講することも可能です。
また、週をまたいで日程を組むこともできます。
- 平日のみ
- 平日と土日
- 土日だけ
3つの組み合わせで、日程調整ができるので安心です。
ただ朝から夕方まで、内容が濃い講習を行うので、疲れをためにくい日程調整を行うと良いでしょう。
フォークリフト免許試験の日程
ここでは、講習全体の日程と各日の講習内容をお伝えしていきます。
以下からは、最も受講者数が多い「普通自動車免許を持ち、フォークリフトの現場経験がない方」を対象に、全4日間のコースの講習の流れをお伝えします。
他のパターンでも、基本的な流れは同じですので、参考にしてください。
1日目|座学と学科試験
1日目は、フォークリフトに関連する座学と学科試験になります。
テキストが配られて、それに沿った講義を聞きながら、学科試験に向けて準備をしていきます。
問われる内容そのものは、そこまで難しくありませんが、しっかり聞いておく必要があります。
講師がテストで出題される場所をピンポイントで教えてくれるので、マーカーでチェックしていきましょう。
1日目の夕方から学科試験が始まります。
試験の方式はマークシートで、問題文を読んで4つの選択肢から正しいものを選ぶ形です。
不正防止のため、隣の人とは問題が異なり、カンニングができない形式となっています。
試験時間は30分以上ありますが、早い人だと10分もかからない内容です。
フォークリフト学科試験の内容
試験の具体的な出題分野は、4つになります。
【学科試験の出題分野】
走行に関する知識(最低4割) | 30点 | 15問 |
荷役に関する知識(最低6割) | 30点 | 15問 |
力学に関する知識(最低4割) | 20点 | 10問 |
法令に関する知識(最低4割) | 20点 | 10門 |
合格するためには、4つの分野の合計で60点以上取る必要があります。
また、『走行』『力学』『法令』の科目では、最低4割の点数を取っておく必要があります。
『荷行(にえき)』だけは、最低でも6割以上の点数が必要です。
そのため、『走行』と『荷役』が満点で60点取れていても、『力学』と『法令』が0点だと不合格となります。
普通自動車運転免許を持っている方は、『走行に関する知識』が免除されて70点満点となります。
2~3日目|実技試験に向けた練習
2日目は、実際にフォークリフトに乗り始めます。
まずはじめに、グループ分けをします。
例えば、受講する人の人数が40人だったら、10人づつの4つのグループに分けます。
このくらいの人数になると、1日の講習でリフトに乗っている時間は、15分程度にしかなりません。
なので、ものすごく暇な時間があります。
教習時間中は、携帯電話・タバコ・読書など全てが禁止されています。
他の受講生と雑談して、時間をつぶすくらいしかありません。
ただし、トイレや自販機に飲み物を買いに行くのは、許可をとればオーケーです。
2日目と3日目の実技講習の内容は、次のとおりです。
- フォークリフトの点検
- フォークリストでの走行
- フォークの抜き差し
- 荷物の配列・積み重ね
講師がそばでしっかり指導してくれるため、内容を吸収するようにしましょう。
他の人が取り組んでいるところ見て、フォークリフトの操作をイメージしておくと、勉強になります。
4日目|実技試験
4日目は、実技試験の本番があります。
- 点検
- 乗車
- 発信
- 周回走行
試験の最大のポイントは、荷物を安全に運べるかどうかです。
なので、フォークリフトを正しく操作すると同時に、安全確認や指差し確認をしっかりするのがポイントです。
100点満点からスタートする減点方式で、試験終了時に70点以上残っていれば、実技試験に合格となります。
制限時間はありますが、安全に荷物を運ぶのが最も大切であるため、大きな減点とはなりません。
失格となってしまうのは、フォークを高く上げたまま走ったり、パレットへ差し込み不足の運転になります。
■即失格となる行為
- シートベルトのし忘れ
- バレットへのフォークの差し込み不足
- フォークの先で荷物をついてしまう
- 荷物を高く持ち上げたまま移動する
- 駐車位置を間違える
- 制限時間オーバー
他にも、減点ポイントがいくつかありますので、表にまとめました。
項目 | 内容 | 減点 |
指差し点検 | ・乗車前に点検を忘れる ・点検箇所が抜ける | -3点 |
レバー操作ミス | ・前後の入れ間違いなど | -3点 |
安全確認不足 | ・指差し不十分 ・確認忘れなど | -3点 |
接触 | ・壁にぶつかる | -5点 |
脱輪 | ・コースの白線を踏む | -5点 |
偏荷重 | ・荷物を傾いて持った | -3点 |
エンスト | ・途中でエンジンが止まる | -5点 |
手順間違い | ・決められた手順を間違える | ー3点 |
勢いよく荷物を置く | ・大きな音が出てしまう | -3点 |
試験本番では、細かいところは目をつぶってくれますし、小さなミスが続いても減点され続けるわけではありません。
即失格となる行為を避けて、焦らずに、危険とされる運転をしないようにしましょう。
なお細かい採点基準や方法は、教習所により多少異なるので、あくまでも参考程度にとどめておいておください。
実技試験に合格したら、最後に修了証が配られます。
【結論】フォークリフトの免許は難しくない
フォークリフトの免許は、国家資格の中では、比較的取ることが簡単です。
これから試験を受ける予定がある人は、不安に感じていると思いますが、そこまで心配しないで下さい。
練習にしっかり取り組み、本番で大きなミスをしなければ、スムーズに合格できます。
大きなミスをしてしまっても、1つくらいであれば、見逃してもらえることも。
以下から、フォークリフト免許が簡単に取れる理由から、合格点と実際の合格率を解説していきます。
フォークリフトは受からせるための試験
フォークリフト免許は、一応国家資格になります。
国家資格なのですが、受験者を『受からせるための試験』なのです。
学校の入試や自動車免許の試験では、点数が足らないと落ちてしまいますが、それとは全く異なります。
なぜかというと、フォークリフトの仕事は、実際にやりながら覚えていくためのものであるためです。
なので、最低限のことさえ出来ていれば、全員を合格させていくのが基本の方針になっています。
平均合格率は約98%以上
フォークリフト免許の実際の合格率は、98%以上になります。
正確な数字が出せないのは、免許取得の難易度は、教習所によって微妙に異なってくるためです。
全員を必ず合格させるところから、一定の水準に達しなかったら、不合格にするところまであります。
また、同じ教習所においても、講師によって合格のハードルが異なってきます。
実際の合格率があいまいになってるのは、『教習所』と『講師』によって、難易度が異なってくるためといえます。
合格するたった1つのコツ
合格する上でのコツは、焦りすぎないことです。
試験本番では、周囲の人から注目を集めたり、初めての緊張感に包まれていたりするので、大きなミスをしてしまいがちです。
例えば、手順を間違えてしまったり、1番始めの点検を忘れてしまったり。
とはいえ、小さいミスは見逃してくれるので、とにかく焦らずに目の前の動作を1つ1つこなしていけば、スムーズに合格することができます。
少ない人数の落ちる人は実技試験で不合格
フォークリフトの免許に落ちるパターンは、学科試験で点数が足らない場合と、実技試験で減点されすぎる2通りがあります。
ですが、学科試験の場合ですと、点数が足らなくても追試があります。
教習所によっては、追試で点数が足らなくても、再々追試が用意されているケースがあるほどです。
したがって運転技能講習に落ちる人のほとんどは、実技試験で不合格になるパターンです。
教習所が実技試験で落とす理由って?
実技試験の出来が悪いにも関わらず、合格させてしまうと、後々に教習所側にリスクが降ってくるためです。
例えば、全く適正がない人を合格させて、その人が仕事で大きな事故を起こしてしまうと、教習所の存在意義が問われてしまいます。
なので、本当に危なかっしい人は、やむもえず落とす教習所もあるのです。
また講習に望む態度が悪くて、何度注意しても改善が見られない場合は、講習を受けた時間を満たさないとして、不合格が言い渡されます。
まとめ
本記事では、フォークリフト講習の流れから、試験の難易度までお伝えしました。
初日が学科試験で、残りが実技試験に向けた内容になります。
資格取得の難易度は、教習所と講師によって変わり、平均すると約98%以上の合格率になります。
焦らないで、落ち着いて取り組めば必ず合格できるので、気楽に準備してきましょう。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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