特定化学物質作業主任者技能講習 PR

特定化学物質作業主任者の難易度は?落ちる人の特徴と合格のコツ

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  • 特定化学物質作業主任者の試験は難しいのか知りたい
  • 化学が苦手でも合格できるのか不安
  • 落ちる人はどんな人なのか、一発で合格するには何をすればいいのか知りたい

特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者(以下、特定化学物質作業主任者)は、化学工場や塗装、めっき、溶接など、有害な化学物質を扱う現場で必要になる国家資格です。

2021年4月に溶接ヒュームが特定化学物質に加わったことで、製造業や建設業で溶接をする方の受講も増えています。

化学になじみのない方にとっては「試験についていけるのか」が気になるところだと思います。

本ページでは、試験の難易度をほかの作業主任者講習と比べながら解説し、科目ごとのつまずきやすいポイント、落ちる人に多い特徴、講習2日間の流れ、一発で合格するための勉強法までまとめて紹介します。

特定化学物質作業主任者の試験の難易度

結論から言うと、特定化学物質作業主任者の試験は、講習をきちんと聞いていれば合格できる難易度です。

修了試験は講習で説明された内容から出題され、講師が強調したところがそのまま問題になることも多いです。

ただし、作業主任者の講習の中では覚える量が多い部類に入ります。

扱う物質の種類が多く、物質ごとに健康障害や性質が違うためです。

講習を聞き流していると、合格点に届かないこともあります。

合格率は公表されていない

特定化学物質作業主任者の修了試験について、国や講習機関がまとまった合格率を公表しているわけではありません。

インターネット上には「合格率は○%」と書かれた記事もありますが、根拠がはっきりしないものがほとんどです。

数字をうのみにして油断するよりも、「講習の内容から出題される試験なので、講習に集中すれば合格できる」と考えておくのが確実です。

大切なのは、合格率の数字よりも「何が出るのか」を知っておくことです。

出題される範囲は講習のテキストの内容に限られているので、ポイントさえ押さえておけば、合格点を取ることは決して難しくありません。

ほかの作業主任者講習との比較

講習 日数 実技 覚える量
有機溶剤作業主任者 2日 なし やや多い
特定化学物質作業主任者 2日 なし 多い
酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者 3日 あり 多い
金属アーク溶接等作業主任者限定 短め なし 少なめ

※日数は一般的な目安で、講習機関によって異なります。覚える量は当サイトの目安です。

有機溶剤の講習と同じ2日間の学科講習ですが、有機溶剤が「溶剤」というまとまった種類の物質を扱うのに対して、特定化学物質は金属、ガス、発がん性の物質など、性質がばらばらの物質を幅広く扱います。

この幅の広さが、難しいと感じる一番の理由です。

科目別の難易度とつまずきやすいポイント

科目 講習時間 難易度 つまずきやすいポイント
健康障害及びその予防措置 4時間 ★★★ 物質と健康障害の組み合わせ
作業環境の改善方法 4時間 ★★☆ 局所排気装置のしくみ、制御風速
保護具 2時間 ★☆☆ 吸収缶の色、防毒マスクを使えない場面
関係法令 2時間 ★★☆ 物質の分類、頻度と記録の保存期間

健康障害及びその予防措置(★★★)

もっとも覚える量が多い科目です。

ベンゼンは造血器障害、塩化ビニルは肝血管肉腫、クロム酸は鼻中隔穿孔というように、物質ごとに健康障害を覚える必要があります。

すべての物質を覚えようとすると大変なので、講師が「よく出る」と言った物質から優先して覚えましょう。

おすすめは、体の部位ごとにまとめて覚える方法です。

血液ならベンゼン、肝臓なら塩化ビニル、腎臓ならカドミウム、鼻ならクロム酸というように、部位と物質を結びつけると記憶に残りやすくなります。

作業環境の改善方法(★★☆)

局所排気装置のフードの種類(囲い式・外付け式・レシーバー式)や、ガス状は0.5m/秒・粒子状は1.0m/秒という制御風速が問われます。

装置のしくみを図でイメージできると、選択肢の正誤が判断しやすくなります。テキストの図をよく見ておきましょう。

このほか、作業環境測定の結果によって決まる管理区分(第1〜第3管理区分)の意味や、作業環境を改善する方法の優先順位もよく出題されます。

「保護具は最後の手段」という考え方を押さえておけば、順番を問う問題にも対応できます。

保護具(★☆☆)

吸収缶の色(有機ガス用は黒、一酸化炭素用は赤など)と、「酸素濃度18%未満では防毒マスクは使えない」という大原則を押さえれば、多くの問題に答えられます。

4科目の中でもっとも点数を取りやすい科目です。

吸収缶の色は全部で7種類ほどありますが、まずは有機ガス用(黒)、一酸化炭素用(赤)、アンモニア用(緑)の3つを先に覚えておくと安心です。

講習時間が2時間と短い分、試験の前に見直す時間もとりやすい科目です。

関係法令(★★☆)

第1類・第2類・第3類の分類、作業主任者の職務、点検や測定・健康診断の頻度、記録の保存期間(3年・5年・30年)などがそのまま問われます。

数字の入れ替えによるひっかけが多い科目なので、頻度と保存期間は表にして覚えるのがおすすめです。

とくに、第1類物質は製造に許可が必要、第3類物質は作業環境測定や特殊健康診断の対象にならない、といった分類ごとの違いは定番の出題です。

試験が難しいと感じやすい3つの理由

物質の名前が多く、なじみがない

ジクロルベンジジン、ベンゾトリクロリド、オーラミンなど、普段の生活では聞かない物質の名前がたくさん出てきます。

名前を覚えるだけでも苦労する方が多いです。

ただし、試験に出る物質はある程度決まっています。

講習のテキストで太字になっている物質や、講師が何度も名前を出した物質を優先して覚えれば十分です。

名前を完全に覚えられなくても、選択肢を見て「どの物質の話か」がわかれば答えられる問題も多くあります。

似た数字が多い

点検は1か月、定期自主検査は1年、作業環境測定と特殊健康診断は6か月、記録の保存は3年・5年・30年と、似た数字がたくさん出てきます。

どの項目がどの数字なのかを取り違えやすいのが特徴です。

おすすめは、2つのグループに分けて覚える方法です。

■頻度:作業主任者の点検は1か月、定期自主検査は1年、作業環境測定と特殊健康診断は6か月
■記録の保存:測定と自主検査は3年、健康診断は5年、特別管理物質は30年

講習が座学だけで、集中力が続かない

講習は2日間とも座学です。

実技がない分、眠くなりやすく、後半になるほど集中力が落ちてきます。

修了試験は2日目の最後に行われることが多いので、1日目の内容を忘れてしまう方もいます。

休憩時間に軽く体を動かしたり、昼食を食べすぎないようにしたりするだけでも、午後の眠気はかなり防げます。

1日目の夜に、その日のテキストを10分ほど見直しておくと、2日目の試験で思い出しやすくなります。

修了試験の形式と合格基準

修了試験は、4つの選択肢から1つを選ぶ択一式が一般的で、試験時間は1時間ほどです。テキストやノートの持ち込みはできません。

合格するには、一般的に科目ごとに4割以上、全体で6割以上の得点が必要です。

1科目でも4割を下回ると不合格になるので、苦手科目を作らないことが大切です。

たとえば各科目10問ずつ、全部で40問が出題される場合は、1科目につき4問以上、全体で24問以上の正解が必要という計算になります。

問題数や配点は講習機関によって異なるので、目安として考えてください。

講習2日間の流れ(一例)

講習の順番は講習機関によって異なりますが、たとえば以下のような流れで行われます。

日程 内容
1日目 健康障害及びその予防措置に関する知識、関係法令
2日目 作業環境の改善方法に関する知識、保護具に関する知識、修了試験

1日目の夜に、その日に習った物質と健康障害の組み合わせを見直しておくと、2日目の試験で慌てずにすみます。

特定化学物質作業主任者の試験に落ちる人の特徴

講習中に居眠りをしてしまう

座学だけの2日間なので、眠くなる方が少なくありません。

講師が試験に出るポイントを説明している時間に寝てしまうと、その分がそのまま失点につながります。

前日の夜更かしは避けて、十分に睡眠をとってから講習に臨みましょう。

眠くなりそうなときは、講師の話を聞きながらテキストに線を引いたり、メモを取ったりして手を動かすと、眠気を防ぎやすくなります。

物質と健康障害をまとめて覚えていない

物質の名前だけ、健康障害の名前だけを覚えても点数は取れません。試験では「組み合わせ」が問われるので、セットで覚えておく必要があります。

たとえば「ベンゼン」と「造血器障害」をそれぞれ知っていても、組み合わせを覚えていなければ、「ベンゼン ― 肝血管肉腫」という誤りの選択肢を見抜くことはできません。

苦手な科目を捨ててしまう

1科目でも4割を下回ると、合計点が足りていても不合格になります。

とくに講習時間の短い保護具や関係法令を軽く見て、点数を落とすケースがあります。

保護具と関係法令は、覚える範囲がはっきりしているので、短い時間でも点数を伸ばしやすい科目です。

苦手意識があっても、試験の直前に見直すだけで4割は十分に超えられます。

問題文を最後まで読まない

「誤っているものを選べ」という問題で、正しい選択肢を選んでしまうミスはとても多いです。

問題文の「正しいもの」「誤っているもの」に線を引いてから選択肢を読みましょう。

マークシートの記入ミス

解答欄が1つずれたまま最後までマークしてしまうと、大量に失点します。時間には余裕があるので、最後に見直す時間をとりましょう。

不合格になった場合はどうなる?

不合格になった場合の扱いは、講習機関によって異なります。

追試験を受けられる講習機関もあれば、もう一度講習を受け直す必要がある講習機関もあります。

なお、多くの講習機関では、遅刻や途中退席、欠席があると修了できないとしています。

試験以前に、2日間の講習をすべて受けることが前提になる点も注意しておきましょう。

一発で合格するための勉強法

講習の前:過去問を1回解いておく

講習の前に過去問を1回解いておくと、講習中に「これは試験に出たところだ」とわかるようになります。

とくに物質の名前は、一度見ておくだけで講習中の理解が大きく変わります。

過去問を解くときは、正解したかどうかよりも、解説を読んで「なぜその答えになるのか」を確認することが大切です。

理由がわかっていれば、本番で問題の言い回しが変わっても対応できます。

講習中:講師が強調したところに印をつける

講師が「ここは大事」「よく出る」と言ったところには、テキストに印をつけておきましょう。

物質と健康障害の組み合わせ、頻度と保存期間の数字は、ノートの1か所にまとめて書いておくと見直しが楽になります。

試験の直前:定番の組み合わせと数字を見直す

■ベンゼン=造血器障害、塩化ビニル=肝血管肉腫、クロム酸=鼻中隔穿孔
■フードは囲い式がもっとも効果が高い
■制御風速はガス状0.5m/秒、粒子状1.0m/秒
■吸収缶は有機ガス用が黒、一酸化炭素用が赤
■作業環境測定と特殊健康診断は6か月以内ごと、特別管理物質の記録は30年

よくある質問

化学が苦手でも合格できますか?

合格できます。

修了試験では、化学式や計算のような専門的な知識よりも、講習で説明された「物質と健康障害の組み合わせ」や「法令のルール」が問われます。

暗記が中心なので、講習を集中して聞き、過去問で確認しておけば十分に対応できます。

溶接作業だけなら、別の講習でもいいですか?

金属アーク溶接等の作業だけであれば、2024年に新しくできた「金属アーク溶接等作業主任者限定技能講習」を修了した人から作業主任者を選ぶこともできます。

くわしくは以下の記事で解説しています。

修了証に有効期限はありますか?

技能講習の修了証には有効期限がなく、更新の手続きも不要です。修了証をなくした場合は、発行した講習機関で再交付の手続きができます。

まとめ

特定化学物質作業主任者の試験は、講習をきちんと聞いていれば合格できる難易度です。

一方で、扱う物質の種類が多く、似た数字もたくさん出てくるため、作業主任者の講習の中では覚える量が多い部類に入ります。

講習の前に過去問で出題のポイントをつかみ、講習を集中して聞き、試験の直前に定番の組み合わせと数字を見直す。

この3つを意識すれば、一発合格は十分に狙えます。

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