玉掛け作業における3・3・3運動について知りたい方向けです。
玉掛け作業の現場で、「3・3・3運動」について聞いたことがあるものの、くわしく知らない方が多いと思います。
そこでこのページでは、玉掛け作業の「3・3・3運動」について、くわしい内容からおすすめのポスターまでお伝えしていきます。
本ページを読むことで、3・3・3運動についてよく理解できて、おすすめのポスターも知ることが可能です。
玉掛けの3・3・3運動について

3・3・3運動とは、玉掛けの作業現場において使用される、安全活動の1つです。
安全活動では、赤・黄色・緑のワイヤーを使って、教育を行うこともあります。
「3」がキーワードになっていますね。
玉掛け作業の流れにおいて、「3」が由来するのは、次の点になります。
- 地切りして30cm以下で停止
- 2m程度離れて3秒確認
- 巻き上げるときに3m離れる
以下から、順番に写真つきで解説します。
①地切りして30cm以下で停止/赤いワイヤーを持つ

玉掛け作業では、荷を吊り上げる準備が整ったら、荷を地面から切り離す「地切り」を行います。
3・3・3運動では、ロープの赤い部分を持って地切りを行った後に、30cmになったら停止させます。
30cmである理由は、次のとおりです。
- 30cmより高く上げ過ぎると、荷物が大きく揺れるため
- 不具合があって荷が落下したときに、事故のリスクが大きくなるため
万が一の状態にそなえ、同時に周囲の安全も確認します。
②2m程度離れて3秒待つ/黄色いワイヤーを持つ

地切りが終わった後に、荷物から2m程度離れてワイヤーロープの黄色い部分を持ち、3秒間待ちます。
3秒間待つ間にチェックするのは、次の点になります。
- ワイヤーロープがしっかり掛かっているか
- 重心がずれていないか
- 荷が大きく振れていないか
上記の点に問題がなければ、次の動作に移ります。
③巻き上げるときに3m離れる/緑のワイヤーを持つ

地切りをして荷の安定性に問題がない場合は、3m離れて緑の部分のワイヤーロープを持ち、巻き上げの準備に入ります。
巻き上げるときに、荷の状態をよく確認すると同時に、万が一のことを考えて周囲にも注意を払います。
玉掛け3・3・3運動のポスター購入方法
会社によっては、3・3・3運動のポスターを独自に制作しています。
独自に制作する余裕がない場合は、モノタロウやアスクルでも、しっかりとした3・3・3運動のポスターを購入することができます。
玉掛け3・3・3運動を守らないで起きた事故事例
玉掛け作業には、危険がつきものであるため、3・3・3運動が行われるようになった背景があります。
【玉掛け3・3・3運動を守らなかった事故事例】
玉掛け用としてスリングベルトを切り管に掛けて、クレーン作業を行った時に事故が発生しました。
整地した場所には、仮置き台(角材を3段重ねて高さを出したもの)がある状況です。
しかし仮置き台が不安定でずれたため、切り管に掛けたスリングベルトが外れてしまうことに。
同時に仮置き台が崩れていき、切り管が倒れて、玉掛け作業員の足が骨折する事故が発生してしまいました。
玉掛け作業に慣れると、不注意による行動や、勘による無謀な作業が増える傾向にあります。
思わぬ危険がついてくるものなので、玉掛け作業を行う時は、3・3・3運動を徹底するようにしましょう。
まとめ
本ページでは、玉掛けの3・3・3運動の概要から、ポスターの購入方法、事故事例までお伝えしてきました。
全ての事故を防ぐことは難しいです。
ですが安全活動をもう1度しっかり意識していくことで、多くの事故を未然に防ぐことはできます。
玉掛け作業の安全な環境について、一緒に見直しをしていきましょう。
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