・『玉掛けの資格を取りたいけど、何から始めればいいの?』
・『取り方について、具体的な手順を知りたい』
・『技能講習の全体の流れは?』
・『落ちる人は落ちるって聞いたけど本当?』
玉掛けの資格をとると、仕事選びに幅が広がります。
ですが、具体的な資格の取り方については、企業のホームページを見ても、分かりにくかったりします。
そこで本記事では、玉掛けの資格の取り方について、どこよりもくわしくお伝えしてきます。
また、玉掛け技能講習の全体の流れから、試験で失敗しない方法まで解説していきます。
玉掛けの資格とは
玉掛け作業とは、クレーンに荷をかけたり、外したりすることを指します。
吊り荷の重量が重くなると、危険性が高まるため、資格取得が義務付けられています。
正式名称は、『玉掛け技能講習修了』と呼びます。
仕事探しのときに履歴書に書く場合は、玉掛け技能講習修了と記述してください。
受講資格は18歳上で、基本的には誰でも取得できる資格です。
すでに、玉掛けに関連する仕事の経験や資格を持っている場合は、受講時間を短くできたりすることがあります。
持っていると受講時間を短くできる資格一覧
以下の資格を持っていると、玉掛け技能講習の科目を一部免除されます。
- クレーン・デリック運転士免許
- 移動式クレーン運転士免許
- 小型移動式クレーン運転技能講習修了
- 床上操作式クレーン運転技能講習
ほかにも、実務経験があることで一部免除されることもありますので、手続きをする際はよく確認して下さい。
玉掛けの資格の取り方【完全ガイド】
まずはじめに、資格の取り方の流れについて、おおまかな手順をお伝えします。
- 各都道府県の登録機関を探す
- 登録機関に申込書を送付
- 講習の料金を支払う
- 届いた受講票を確認する
- 受講票を持参して講習を受ける
上記がおおまかな流れです。
以下から、各手順についてそれぞれくわしく解説します。
①各都道府県の登録機関を探す
玉掛け免許は、国家資格でもあるため、どこで取ろうが同じ免許です。
したがって、自宅から近い場所で、玉掛け技能講習を開いている登録機関を探します。
通いやすいところで最も料金が安いところを選ぶのもアリです。
ただし、料金が安いところは、熟練した講師がいなかったりして、質の高い講習を受けれない可能性があります。
もちろん、高めの受講料の登録機関でも、質の悪い講師がいます。
なので、とにかく資格だけ取りたい人は、安いところを選びましょう。
反対に、しっかりと講習を受けたい人は、料金をあまり気にせず、ずっと昔からやっている『社団法人』や『クレーン協会』を選ぶと良いです。
②必要書類と受講申込書を送付
受講日の空き状況を探して、受講予約をします。
定員があるため、空いている日にちがあったら、すぐに受講予約しましょう。
受講予約したら、ホームページから受講申込書を印刷して、必要事項を記入して郵送します。
必要書類は、次の2つです。
- 本人確認書類
- すでに持っている資格(クレーン運転士免許など)のコピー
必要な本人確認書類は、登録機関によって少し異なるので、それぞれ確認してください。
また、すでに玉掛けに関連する資格を持っていると、一部の科目が免除となるため、コピーをとっておきましょう。
③講習の料金を支払う
受講申込書に記入して郵送が終わったら、受講日の10日前後までに料金を支払う必要があります。
振り込み・現金書留・窓口支払いなどで可能です。
④届いた受講票を確認する
登録期間は、あなたの入金を確認した後に、受講票を送付します。
届いた受講票を確認して、記述に間違いがないか確認して下さい。
なお、講習日直前に予約した場合は、受講票が届かないことがあるので、確認をとる必要があります。
受講票で注意すべき点は、持ち物や服装を確かめることです。
特に、受講票そのものを忘れてしまったら、受講できない可能性もあります。
ほかには、学科試験と実技試験の会場が異なることもあるので、その点についても確認しておきましょう。
④受講票を持参して講習を受ける
講習当日に遅刻するのは、厳禁です。
事前に会場の場所をよく確認しておきましょう。
10分程度の遅れであれば許されることもありますが、一応国家資格でもあるため、厳しいところは厳しく見られます。
講義には、何回か休憩時間がありますが、休憩から戻るのにも送れないようにしてください。
玉掛け技能講習の内容
ここでは、おおまかな流れを解説します。
全体の雰囲気をつかんで、事前に準備できることをしてきましょう。
以下から、学科試験と実技試験について、それぞれ解説してきます。
学科試験|マークシート形式
玉掛け技能講習は、全部で3日間です。
1日目と2日目の午前が座学で、夕方から学科試験があります。
テストの形式は、マークシート形式で、問題文をよく読んで、当てはまる選択肢を選ぶ必要があります。
難易度的には、そこまで難しくないですが、座学で講義を聞いていないと点数をとることができません。
学科試験に合格するためのコツについては、以下の記事でまとめています。
実技試験|大きなミスが許されない
実技試験は、3日目に行われます。
試験の内容としては、実際にクレーン作業者に合図しながら、玉掛け作業を行います。
内容はシンプルで、荷を吊り上げて、少し離れた地点に移動させます。
点数のつけ方は、減点方式で、大きなミスを続けると合格点である60点を下回ってしまいます。
不合格になる人の多くは、実技試験で失敗するパターンですので、気を引き締めて取り組んで下さい。
玉掛け技能講習に一発で受かる方法は、以下の記事にまとめていますので、参考にして下さい。