玉掛け技能講習を受ける予定があり、筆記試験で点数が取れるかどうか心配な方向けです。
仕事の現場で正式に玉掛け作業を行うためには、玉掛け技能講習を受講して、テストに合格する必要があります。
難易度が低い試験と言われますが、国家資格でもあるため、不合格者が一定数出ます。
もちろん、講習を受ける場所によって、合否のラインは異なってきますが、厳しい教習所だと要注意です。
中でも筆記試験については、あまりにも点数が悪いと一発で不合格となり、受講料を払い直す必要がでてきます。
そこで本記事では、玉掛け技能講習の試験に出題された過去問題集について、出題されるポイントにしぼり、分かりやすく解説していきます。
玉掛け技能講習の合格率
気になる一般の合格率は、全体の平均で95%以上です。
とはいえ、厳しい場所と甘い場所がはっきり分かれており、全員合格が基本となる場所と、低いと85%くらいの合格率のところもあります。
傾向としては、都市部で一度に多くの受講生が集まる教習所は、地方と比較して不合格者が出やすいです。
筆記試験は60点以上が合格ライン
筆記試験を通過するためには、100点満点のうち60点以上を取ることが求められます。
クレーンに関する知識や、法令などいくつかの分野に分けて出題されますが、どの分野も最低4割以上取ることが必要です。
とはいえ、一度目のテストで60点取れなくても、ほとんどの場合で再試験の機会があります。
目安としては、50点以上の点数があり、受講態度が良いことが条件となります。
50点以下ですと、講習に真面目に参加していなかったと判断され、即不合格となり実技試験を受けることもできなくなる場合もあります。
しっかり講義を受講することで、合格の可能性を高めていくことができます。
なお筆記試験はマークシートであるため、鉛筆とよく消える消しゴムが必要です。
玉掛け技能講習の筆記試験で必ず出題される過去問題集まとめ
普段の生活では、座学をすることがない人にとっては、眠気で講義をまともに聞けなくなる人が多いです。
加えて、講義の内容も実生活とかけ離れた分野もあるため、余計に眠気を誘います。
そこで、しっかり聞いていない部分や、チェックし忘れた場所がある方に向けて、必ず出題されるポイントにしぼって必須知識をお伝えしていきます。
クレーンの定義に関する知識
クレーンの定義について正確な知識が問われます。
とはいえ、難しく考える必要はなく、クレーンの図を見ながら用語だけ丸暗記すればオーケーです。
覚えるべき点は、以下の太字の部分だけです。
クレーンとは、荷物を動力を用いて吊り上げ、水平に運搬する機械を指す
移動式クレーンの定義
屋内で使用するクレーンと、屋外で使用するクレーンの定義についての知識が問われます。
とはいえ、覚えるべき点は、以下の太字の部分だけです。
移動式クレーンとは、荷物を動力を用いて吊り上げ、水平に運搬し、不特定の場所に移動させる機械を指す
つり上げ荷重
最も出やすい問題の一つですが、用語について難しく考えないで、吊り上げるができる最大の重さと覚えていきましょう。
ポイントは、以下の太字部分です。
クレーンの構造と材質によって負荷させることができる最大の荷重であり、フックなどの吊り具の質量も含まれる
定格荷重
つり上げ荷重との違いについて、正確に覚えておく必要があります。
シンプルに、つり上げ荷重からフックの重みを引いた値と覚えておけばオーケーです。
定格荷重とは、つり上げ荷重から、フックなどの吊り具の質量を差し引いた荷重を指す
外れ止め装置
実際に図を見て、構造を理解することで記憶に残りやすくなります。
覚えるべき点は、以下の太字部分の2つです。
クレーンのフックからワイヤーロープが外れるのを防ぐ装置には、ウエイト式とバネ式がある
掛け数
クレーンで荷を吊るときには、場合によって使用するワイヤーロープの本数が異なってきます。
『掛け数』といった用語をしっかり覚えておく必要があります。
『掛け数』とは、玉掛けする際に、クレーンのフックにかけるワイヤーロープの本数を指します。
摩擦力
力学の分野から出題されますが、難しく考えないで用語を丸暗記したほうが効率が良いです。
覚えるべき点は以下のとおりでして、太字部分だけ覚えてしまいましょう。
摩擦力は接触する面の面積に関係しない
吊り角度
ワイヤーロープをフックに掛けた際に、2つのロープが開いている角度を指します。
以下の太字部分の数字だけ記憶しておきましょう。
ワイヤーロープの吊り角度は、60度以内にすることが望ましい。
ワイヤーロープの構造
ワイヤーロープの構造については、用語をいくつか覚える必要があります。
図を見ながら、サクッと記憶してしまいましょう。
■ワイヤーロープは、エンドレスになっているか両端にシャックルやアイを備え付けておく必要があります。
■端末処理は、アイスプライス又は圧縮止めによる施工が必要となります。
ベルトスリングの材質
ベルトスリングについて、細かい知識が問われますが、安全係数の数字だけ知っておけば大丈夫です。
覚えるべき点は、以下の太字部分だけになります。
ベルトスリングの材質には、ナイロンやポリエステル等の合成繊維が使用され、安全係数はベルト部分を6以上とします
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