『玉掛け免許を受ける予定があるけど、学科・筆記試験に受けるか不安』
『事前にテストの形式を知っておきたい』
『カンニングしたらどうなるの?バレやすいの?』
玉掛け技能講習の資格は、一般的にとても簡単と言われています。
ですが、国家資格でもあるため、一定の点数に達しなかったら不合格となります。
そこで本記事では、不合格の原因のひとつとなる『学科試験での失敗』を避けるために、一発で合格する方法をお伝えしてきます。
この記事を読むことで、学科試験の全体の流れがわかり、失敗して受験料を払い直す必要がなくなります。
玉掛け免許の学科・筆記試験の形式はマークシート
まずはじめに、学科・筆記試験の形式は、マークシートとなります。
問題文を読んで、4つの選択肢の中から、正しいものをひとつ選ぶ必要があります。
そのため、正確に知識を覚えている必要があります。
難易度的には、講義をしっかり聞いていれば、比較的簡単に合格できるレベルです。
もし合格できなくても、実技試験とは異なり、追試があるので心配いりません。
試験の時間は十分に用意されているため、あわてる必要がありません。
解くのが早い人は、10分もかからないですし、遅い人でも30分以内には解き終えることができます。
テストの出題例
力学の分野で実際に出題された問題を例に出します。
【過去の試験問題】
次の文章の中から、正しいものをひとつ選んでください
1) 力の三要素は、「向き」・「大きさ」・「傾き」である。
2) 力の三要素は、「作用点」・「大きさ」・「角度」である。
3) 力の三要素は、「作用点」・「大きさ」・「傾き」である。
4) 力の三要素は、「向き」・大きさ」・「作用点」である。
正しい定義は、『力の三要素は向き・大きさ・作用点』であるため、4番を選びます。
上記のように、間違いがある選択肢が3つあるので、正しいものを1つだけ選択する必要があります。
したがって、中途半端に内容を覚えておくだけでは足りなくて、正確な知識を暗記しておくのが重要になるのです。
学科試験に必要な持ち物
マークシートを塗りつぶすために、鉛筆かシャープペンシルが必要となります。
ボールペンはNGです。
キレイに消える消しゴムも必要ですね。
学科試験に向けて、1~2日目の夕方までは座学ですが、講義を聞きながらテキストに出題ポイントをマークしていきます。
なので、赤ペンや蛍光ペンを持っていると便利です。
カンニングが出来ない理由とは
結論から言うと、カンニングはしたくてもできません。
なぜなら、隣の人と問題が異なるためです。
教習所によっては、1教室あたりに3つか4つ異なる問題用紙を用意しています。
もちろん、カンニング対策のためです。
事前に説明があると思いますが、カンニングはできないため、講義をしっかり聞いて真面目に記憶するしかありません。
玉掛け免許の学科・筆記試験の概要
学科試験は、全部で4つの分野から出題されます。
- クレーンの知識 20点
- 力学 20点
- 玉掛け 50点
- 法令 10点
の分野で、配点がバラバラです。
合計で60点以上の点数をとる必要があります。
ですが、各分野で4割以上の点数を取るのも条件です。
例えば、”玉掛け”と”法令”が満点で60点取れていたとしても、他の分野が0点であれば不合格となります。
そのため、講義をまんべんなく聞いて、4つの分野で点数を取れるように復習する必要があります。
試験が終わったら帰れるの?合格発表のタイミングは?
教習所によって、学科試験の後の行動が変わってきます。
一時的に教室の外へ退出して、全員が受験を終えるのを待って、その場で合否が発表されるパターンがあります。
他には、試験が終わって問題用紙を教官に渡したら、スグに帰宅できる教習所もあります。
この場合は、合否の発表のタイミングは、3日目の朝となります。
学科試験の合格率はどれくらい?落ちる人はいるの?
先に結論を言うと、全体を平均して約95%以上の合格率となります。
あいまいな数字なのは、教習所と教官によって、微妙に難易度が異なるためです。
学科試験で点数が足らなかった人には、補講と追試があるのですが、再々追試をしてくれる教習所としてくれない教習所があります。
全員を必ず合格させる教習所がある一方で、合格点に達しなかったら、再々追試のチャンスを与えない教習所もあるのです。
学科試験に落ちたら受験料は払い直し?
筆記試験に落ちてしまったら、受験料を払い直す必要があります。
ただ、2回目の受験は、通常の受験料のおよそ3割の料金で受講することができます。
ただし、受験料が安くなる期間は、試験に落ちてたから数ヶ月以内と定められています。
具体的な期間は、教習所によって異なります。
なので、万が一テストに落ちてしまったら、教官に確認をとっておきましょう。
学科試験の合格率を高めるたった一つの方法
講義をしっかり聞くことにつきます。
なぜなら、講師は『ピンポイントで出題する場所を教えてくれる』ためです。
『ここにマーカーを引いて下さい』と指示されたら、要チェックが必要です。
逆にいうと、長い講義の中で、講師が何も言わなかった場所は、9割以上出題されません。
なので、合格点だけ取りたいのであれば、マーカーを引いた場所だけ集中して記憶すれば、スムーズに合格できます。
普段は身体を動かして仕事をしている人にとっては、ずっと座りながら講義を聞くのは、眠気でとても難しいです。
ですが、眠らないでしっかり聞くことが、合格する上でたった一つの方法であることを忘れてはいけません。
実技試験で落ちるパターンが多い理由
玉掛け技能講習は、学科試験よりも実技試験で落ちる人が多いです。
なぜなら、学科試験と違って、追試がない教習所が多いためです。
また、合格点が70点であり、筆記が60点で大丈夫なのに対して、10点だけ高めであるためです。
点数の付け方は減点方式で、大きなミスを数回すると不合格となります。
大きなミスの例には、合図を間違えたり、事故を引き起こすような玉掛けをしてしまうことです。
実技試験で失敗しないコツは、以下の記事でまとめましたので、よかったらどうぞ。
まとめ
本記事では、玉掛け免許の学科試験のテスト形式から、実際の合格率まで解説してきました。
テストの形式はマークシートで、カンニングは、他の人と問題が異なるため、したくてもできません。
試験そのものは、国家資格の中で比較すると簡単な部類ですが、正確な知識が必要なので手抜きをすると危険です。
テストに一発で合格するコツは、講義をしっかり聞いて、出題ポイントだけを集中して覚えることです。
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