この記事は、玉掛け技能講習の具体的な内容を知りたい方を対象として、有益な情報をお伝えしています。
玉掛け技能講習は、仕事の場面で玉掛けをする上で必須となる講習です。
講習は全日程で3日間でして、スケジュールは次のとおりです。
1日目⇒玉掛けに関連する座学
2日目⇒玉掛けに関連する座学と筆記試験
3日目⇒玉掛けの実技試験
2日目の夕方に、講義の内容に関する筆記試験がありまして、3日目は朝から実技試験に向けた講習になります。
本記事では、玉掛け技能講習を一発で合格するために、各日程で気をつけるべき点をお伝えしていきます。
また、実際に講習を受講した人の体験談もお伝えしていきます。
玉掛け技能講習の内容をくわしく解説します
1日目:玉掛けに関する座学
講習の流れとしては、講師がテストに出題されるポイントをピンポイントで教えていき、自分でテキストにチェックすることが求められます。
学ぶ内容は意外と広く、クレーンに関する知識から、ワイヤーロープやチェーンに関連する物理学の知識が問われます。
難しい内容だったり、すぐにしっかり理解するのが難しい用語もありますが、基本的には丸暗記していけば大丈夫です。
例えば、物理学の知識などは、専門家でないとしっかり理解できない内容なので、難しく考えないで出題ポイントだけ記憶すれば良いです。
2日目:玉掛けに関連する座学と筆記試験
玉掛け用具の選定方法や、合図および関連する法令までの講習があります。
筆記試験に出題される範囲もありますが、どちらかというと3日目の実技試験に向けた内容も盛り込まれています。
特に玉掛けの合図の方法については、筆記試験に出題されることはありませんが、実技試験でとても重要になります。
なので、試験に出なさそうな範囲でも、後々のことを考えて全て吸収するつもりで受講するのをおすすめします。
関連する法令については、実際の法律についての知識が問われます。
今後の日常生活で絶対に使わないような知識が求められますが、当日の筆記試験のためだけで良いので、難しく考えないで丸暗記してしまいましょう。
筆記試験の形式は、マークシート形式であり、設問にあった正しい選択肢を選ぶことが求められます。
そのため、講習の内容については、丸暗記するのと同時に、知識についてある程度の理解をしておく必要があります。
夕方に実施されるため、早く試験の回答が終わった人から、帰宅するのが許される形となっています。
学科試験の合否がわかるタイミング
3日目の実技試験の朝に、前日の学科試験の合否が伝えられるパターンが多いです。
もちろん、教習所によっては異なるので、注意して下さい。
とはいえ、仮に不合格だったとしても、再試験のチャンスが与えられるケースがほとんどです。
実施される時間帯は、実技試験の本番が終わった夕方からでして、教習所によっては、合格するまで試験のチャンスが与えられます。
3日目:玉掛けの実技試験
朝から夕方から始まる実技試験に向けた、実践形式の講習となります。
講習の途中で、物体の外観から重さを推定させたり、ワイヤーロープを選定する内容が盛り込まれますが、メインは玉掛けの実技試験になります。
実技試験については、複数人のグループで取り組むこととなり、適切なタイミングで合図と指示を出すことが求められます。
試験の内容としては、与えられた荷を吊り、指定された場所まで運んで、適切なタイミングで荷を下ろすことが求められます。
全体の流れとしては、非常にシンプルなのですが、合図と指示のタイミングを間違えてしまうと大きな減点となります。
特に、危険な行動につながる合図をしてしまった場合は、大きなマイナスとなり、一発で不合格となるリスクもあります。
例えば、荷を吊る際には全員がその場から『退避』しておくことが必要ですが、合図を忘れて吊ってしまうケースなどがあります。
反対に危険な行動につながらない合図や指示の間違いは、そこまで大きな減点にはならないため、ミスをしても慌てずに練習の成果を思い出してく心構えが必要となります。
玉掛け技能講習を受講した感想
実技試験の質量目測に戸惑ったDさんの感想
仕事でユニック(トラック後部についている小型移動式クレーン)を扱う必要があるので、玉掛け技能講習を受講しました。
講習は学科と実技があるのですが、学科はキチンと講師の方の話を聞いていればまずパスできる内容で、かなり易しかったです。
ただ、物理についての問題があったので、苦手な方はちょっと注意がいるかもしれません。
学科合格後実技に挑むのですが、まずは練習からということで、試験監督の方に指示をもらいながら作業を行っていきます。
私が受講したときは割と人数がいたこともあり、他の方の作業を見学する時間があったので、ポイントを確認したり、他の方と情報交換したりして待っていました。
待ち時間も外で待っているので、時期にもよりますが、割と体が冷えます。
また、実技講習ですが筆記試験もあります。
荷物を見て、その重さを答えるのですが、道具は使えません。
なので、目測で大体の大きさを出して計算するのですが、これがかなり難しかったです。
一番苦戦しました。
無事合格できましたが、簡単だと高をくくっていると落とされる印象でした。
クレーンの指示や資材へのフックに戸惑ったEさん
会社での作業でこの技能が必要となるので受講しました。
金銭的にも高額で、朝から夕方までかかる講習が数日続くものを会社負担で受講させていただけたのはありがたかったです。
講習では教科書テキストとDVDでの映像での講義と実際に玉掛けを行う実技を受け勉強になりました。
講義の方では人やモノなどの大事故になった災害事例等の危険な箇所にも触れたり、フックのかけ方、適切な素材、重心など様々な作業の注意点について重点的に教えてくれる講義だったので参考になりました。
実技の方もクレーンの指示や資材へのフックのかけ方等の作業を何度も練習しましたが、試験のときに頭が真っ白になってしまい動作がぎこちなくなってしまいました。
それ以外の動作では、緊張をあまりせずスムーズに行う事ができました。
試験本番でパニックになったら、制限時間はたっぷりと用意されているので、呼吸を整えるくらいの余裕を持つと良いです。
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