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クレーン技能講習のテストは難しい。受講した人の感想と難易度を解説

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『クレーン技能講習を受ける予定があるけれど、試験に落ちないか不安』
『クレーンは触ったことないから、実技ができるか心配』
『ペーパーテストで点数が取れないかも』

クレーン技能講習の難易度については、色々な噂があり一発で合格できるか不安に感じる人が多いです。

筆者は数年前に技能講習を受講しており、スムーズに合格しました。

会社の中でクレーン技能講習を受講した人を何人も知っており、仕事でクレーンを使用した経験もあります。

そこで本記事では、講習のテストのリアルな難易度から、実際に受講した人の感想までお伝えしていきます。

この記事を読むことで、試験でミスをすることなく一発で合格する方法から、試験本番の雰囲気や流れまで把握できます。

最終的な結論を言うと、テストの合格率は約95%くらいです。

そして講習の内容や雰囲気は、試験会場によって大きく変わってきて、点数付けが厳しいところと優しいところがはっきり分かれてきます。

クレーン技能講習のテストは難しい!?【落ちる人はお落ちる】

クレーン技能講習のテストには、学科試験と実技試験の2つがあります。

合格するためには、それぞれ100点満点の中で、60点以上をとる必要があります。

学科試験では、60点に足らなくても再試験のチャンスが与えられますが、実技試験だと大きなミスをすると1発で不合格になるリスクがあるので注意が必要です。

テスト自体の難易度は、講習を受ける会場によって全く異なってきて、全員合格させるところもあれば、一定数落とす講師もいます。

全体を平均してみると、約95%以上が合格していきます。

20人いたら1人落ちる計算です。

しっかり真面目に受講していれば合格できますが、中途半端な気持ちで講義を受講していると、落ちる人は落ちる可能性が出てくるので注意が必要です。

受講した人のリアルな感想

クレーン技能講習を受講して合格したAさんBさんの2人の方にインタビューをしました。

受講したリアルな感想から、実際の難易度や講習の流れまでお伝えしていきます。

また、合格する上で気をつけた点も聞いているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

床上操作式クレーン技能講習を受けた感想を教えて下さい

A・Fさん談

講習前から倉庫作業で知識と経験はあったので、実技面では心配はありませんでした。

しかし、実際に講習を受けると事細かな法律による決まりや、安全に作業をするためのノウハウなど知らないことが多数あり、想像以上に苦戦しました。

実際に講習を受けている人は、年代もさまざまで、20代から50代60代の方まで多数いらっしゃいました。

職業は建設業や鉄工業の方がほとんどです。

筆記試験、特に法令の部分を覚えるのに苦労している方が多かったように感じました。

法令というのは細かな決まりがあり、普段の感覚を数値などで具体的に説明されているものなので、なかなか頭に入って来ないものなのです。

実技の方は、クレーンを触った経験があるのでなんとなく分かってはいましたが、決まりの通りの順序やワイヤー選びをしなければならないので少し戸惑ってしまいました。

K・Sさん談

電力系の会社に勤めているのですが、仕事上必要になってクレーン技能講習の資格を取得することになりました。

そして、クレーン技能講習をしている教習所に申し込みました。

そこで最初に受けたのは講習です。

講習の内容は「移動式クレーンに関する知識」が6時間、「クレーン運転技能講習に関わらる原動機及電気に関する知識」が3時間、「移動式クレーンの運転のための必要な力学に関する知識」が3時間、「関連法令に関わる知識」が1時間でした。

講習については、会社にクレーンがあるので、比較的わかりやすかったです。

すでに知っていた知識のおさらいという感じでした。

難易度が高かったのは、実技でした。

移動式クレーンの運転実技講習が合計6時間あったのですが、その内容は、トラックに積まれた吊り荷を障害物を避けながら所定の場所まで持って行き、そこに置くという内容でした。

想像したよりも障害物の隙間が狭く、吊り荷も揺れるためとても苦戦しましたが、なんとか合格しました。

私が見る限り、合格率は9割程度といったところでしょうか。

また、実技教習を受けるにあたって、作業服と安全靴、ヘルメットが必要でした。

試験に合格するために気をつけたことを教えて下さい

A・Fさん談

筆記試験の方では、細かな数値、例えば破断係数や釣り上げる荷物の重量を計算して、必要なワイヤーを選定する必要があります。

そのため、数値の暗記と、計算方法をまず頭に叩き込みました。

学科試験の法令問題は、丸暗記する他にないものなので、過去の問題などを見て暗記して本試験にのぞみました。

実技試験は、3人1組になって安全確認から声掛け、ワイヤーの状態とクレーン運転士とのジェスチャーによる合図など、現場作業を模した試験でした。

グループの他の方とのコミュニケーションはもちろん、ジェスチャーの暗記、ワイヤーの選定と状態の確認など、細かなことはゆっくり丁寧に確認しながらの作業を心がけました。

実際に荷物を吊り上げる段階では、スムーズさを意識しつつ、安全を確認しながら自分の中でゆとりを持つようにしました。

サポート側に回ったときも、相手のジェスチャーをみて、足を引っ張らないよう真剣に試験を受けていました。

K・Sさん談

学科については、講習をしっかり聞いていれば、誰でもが合格できるのではないでしょうか。

さほど、ひねりのある問題など、意地悪な問題は出題されません。

また、正解率が6割で合格できるので試験自体もさほど難しくはありません。

問題は実技試験です。

予想以上に高度な操作技術が必要でした。

もし可能であれば、あらかじめ教習を受ける前に事前練習をしておいたほうが良いでしょう。

私の場合は職場にクレーンがあったので先輩の指導の元練習させていただきました。

練習を進める上で、大切なことは荷物の揺れをコントロールする技を身につけることだと思います。

そのコツは、荷揺れしている荷物が、クレーンのちょうど真ん中に来た時に進行方向にクレーンを動かすことです。

また、積荷の移動試験には時間制限がないので、焦らずゆっくりと操作することが大切です。

なお、あらかじめ自分が通う教習所のクレーン試験を見学しておくと、同様の環境を作って自主トレーニングができます。

その他にも、イメージトレーニングをすることが合格の近道と言えます。

イメージトレーニングをすることで試験当日に緊張することがなくなる可能性があります。

まとめ

本記事では、クレーン技能講習の実際の難易度と、講習を受講した2人の方へのインタビューをお伝えしました。

実際のテストの難易度は、約95%以上ですが、試験会場によって難易度が大きく変わってくるため、甘く見るのは危険です。

合格するためのコツとしては、学科試験のテストでは知識を丸暗記することも大事です。

実技試験については、事前に少しでもクレーンに触れておいたり、会場の雰囲気を知っていると、当日の心理的な負担が減ります。

本記事を参考にして、本試験をスムーズに合格できたら幸いです。

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